
女優の広末涼子さん(44)が2日、所属事務所を通じて芸能活動の休止を発表した。
併せて、自身が「双極性感情障害(躁うつ病)」と診断されていたことを公表。近年、プライベートでの騒動や心身の不調が報じられていた広末の決断に、ファンや関係者から驚きと心配の声が広がっている。
広末さんの所属事務所は公式サイトで、「広末涼子がしばらくの間、芸能活動を休止することをご報告いたします」と発表。
休止の理由について、「本人が双極性感情障害と診断され、治療と休養が必要と判断したため」と説明した。
広末さん本人も書面でコメントを寄せ、「これまで支えてくださった皆様に心から感謝申し上げます。自分の心と体に向き合う時間をいただき、しっかりと回復して戻ってこられるよう努めます」と述べ、復帰への意欲も示した。
双極性感情障害は、躁状態(気分が高揚し、活動的になる)と鬱状態(気分が落ち込み、無気力になる)が交互に現れる精神疾患。厚生労働省によると、日本での有病率は約0.4~1%とされ、ストレスや生活環境が発症の引き金となる場合がある。
広末さんの場合、芸能界のプレッシャーやスキャンダルによる世論の批判、3人の子育てとシングルマザーとしての生活が、症状を悪化させた可能性が指摘されている。
精神科医のコメントとして、「双極性感情障害は適切な治療と休息で症状が安定するケースが多い。広末さんのように公表することで、同じ疾患に悩む人への理解が深まる効果も期待できる」との声が上がる。
一方で、「芸能人としての復帰には、世間の反応や本人のメンタル回復度が大きく影響する」との慎重な意見も聞かれる。
(文/中野慎二郎)
~ライター略歴~
東京都中野区出身
演劇&音楽を愛しアーティスト活動を20年に渡り行うも鳴かず飛ばず
2017年より自身の経験と人脈ををもとにフリーライターとして活動