
プロ野球・読売ジャイアンツの田中将大投手(36)が、5月1日の広島東洋カープ戦(東京ドーム)に先発登板したが、初回に5安打を浴びるなど3回8安打3失点で降板。
日米通算199勝目をかけたマウンドで結果を残せず、試合後の2軍降格が決定的。日米通算200勝を目前にしながら、3度目の2軍落ちとなる今回の降板は、田中のプロキャリアにおける引退の可能性を一層高める結果となり、ファンや関係者の間で議論が巻き起こっている。
この日の試合、田中は立ち上がりから広島打線に捕まった。1回表、2死無走者から5連打を浴び、一挙3失点を喫した。2回以降は立ち直りを見せ、3回には満塁のピンチを凌いだが、69球で8安打を許し、3回終了時点で降板。ベンチでぼう然とする姿が印象的だった。
田中は前回登板の4月17日DeNA戦でも2回7安打6失点で日本球界復帰後最短のKOを記録し、2軍調整を余儀なくされていた。4月26日の2軍戦では2回完全投球で「感覚が戻った」と手応えを語っていたが、この日の登板では再び不安定な内容に終わり、199勝目の壁を越えられなかった。
復調の兆しが見えない現状に、球団内外から田中には厳しい視線が注がれている。
ファンからは「前回から何も変わってない」「これはさすがに厳しい」「いよいよ引退が現実味」といった声が聞こえてきている。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している