大泉洋さん主演で、松岡茉優さん、リリー・フランキーさん、國村隼さん、佐藤浩市さん、木村佳乃さん、斎藤工さん、池田エライザさんらが脇を固める映画『騙し絵の牙』(配給:松竹)。
2018年の本屋大賞にランクインしたベストセラー小説が原作で、宮沢りえさん主演の銀行員による横領事件をモチーフにした『紙の月』(配給:松竹)と同じく吉田大八監督がメガホンを取った作品なのだが。
ここには出演していないアノ俳優を連想するという声がある。
僕がすべて受け止めるから
「松岡茉優さんや木村佳乃さんといった出演者から、三浦春馬さんを連想するという声がありますね。
松岡さんは、三浦さんが亡くなる前日深夜まで撮影に臨んでいたドラマ『カネ恋』こと『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)に主演していました。
『カネ恋』については、いくつかの不可解な演出があるとして今もなお疑問がくすぶっている部分もありますが、この作品がゴールデンタイムのドラマとしては初主演だった松岡さんに対し三浦さんが『どんな芝居をしても大丈夫。僕がすべて受け止めるから』と優しくフォローしていたというエピソードがあります。
また、三浦さんの急逝を受け、ドラマの放送開始前には『私たちはこの物語を全力で作ってますが、受け取れないかも、つらくて観られないかもしれない、という方はどうかご無理なさらないでください』と視聴者の気持ちに寄り添うコメントも記憶に新しいところです。
木村さんは、もう12年ほど前になりますが、三浦さんが初舞台を踏んだ、演劇ユニット・地球ゴージャスの『星の大地に降る涙』で共演しています。
木村さんが三浦さんを抱擁するシーンは大きな話題となりましたよね」(メディア記者)
いかに多くの作品に三浦さんが出演し、多くの俳優たちと共演を果たしてきたかを物語るエピソードだったのではないだろうか。
(文/住吉良純)