マツコ・デラックス×村上信五『月曜から夜ふかし』BPO審議入りで打ち切り危機 捏造問題が波紋 | The Audience
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マツコ・デラックス×村上信五『月曜から夜ふかし』BPO審議入りで打ち切り危機 捏造問題が波紋

マツコ・デラックス×村上信五『月曜から夜ふかし』BPO審議入りで打ち切り危機 捏造問題が波紋
『月曜から夜ふかし』

 日本テレビの人気バラエティ番組『月曜から夜ふかし』(月曜22:00)が、放送倫理・番組向上機構(BPO)の審議対象となり、番組存続の危機に立たされている。

 問題となったのは、3月24日放送の「この春上京する人へのアドバイスを聞いてみた件」コーナー。
 
 中国・広州出身の女性が街頭インタビューで「中国ではカラスを食べる」と発言したかのように編集された内容が放送された。しかし、女性がそのような趣旨の発言をした事実はなく、制作スタッフが意図的に編集したことが判明。
 
 放送直後、女性本人からの抗議や視聴者の指摘が殺到し、日本テレビは3月27日に番組公式サイトで謝罪。声明では「テレビメディアとして決してあってはならない行為」と認め、取材協力者と視聴者に陳謝した。
 
 この捏造問題を受け、日本テレビは3月31日の定例社長会見でさらなる対応を表明。福田博之社長は「スタッフが面白いものにしたいという思いから意図的に編集した」と説明し、番組の名物企画である街頭インタビューを当面中止すると発表。制作ルールの見直しを進め、再発防止策を講じるとした。

 しかし、事態は収束せず、BPOへの審議入りが報じられた。X上では「倫理違反として当然の結果」「長寿番組なのに残念」との投稿が相次ぎ、番組の今後を案じる声が広がっている。
 
 『月曜から夜ふかし』は、2012年4月の放送開始以来、村上信五(SUPER EIGHT)さんとマツコ・デラックスさんの軽妙なトークとユニークな企画で人気を博してきた。
 
 街頭インタビューや「桐谷さん」「フェフ姉さん」といった名物キャラクターの登場で、深夜枠からゴールデンタイムに進出するなど、13年にわたり視聴者を楽しませてきた。

 しかし、今回の捏造は、番組の「面白いものを届けたい」という姿勢が裏目に出た形だ。メディア関係者は「バラエティの自由度が求められる一方、倫理観の欠如は許されない」と指摘。過去にもやらせ疑惑や過激な編集が批判された経緯があり、今回の問題が「最後の警告」と見る向きもある。
 
 BPO審議入りは、放送倫理違反の重大性を示すステップだ。過去、BPOの審議を経て番組が打ち切りや大幅なリニューアルに至った例もあり、局内では「最悪の場合、番組終了もあり得る」との声が漏れる。
 
 ある報道では、プロデューサーの更迭や番組責任を問う動きも議論されているとされ、制作現場は緊張感に包まれている。一方で、視聴者の間では「村上さんとマツコの掛け合いは唯一無二」「企画を見直して続けてほしい」と番組継続を望む声も根強い。
 
 『月曜から夜ふかし』がこの危機を乗り越え、視聴者の信頼を取り戻せるのか、それとも13年の歴史に幕を下ろすのか。BPOの審議結果と今後の番組対応に、視聴者の目は注がれている。
 
(文/一ノ瀬亘)