
女優・広末涼子容疑者が8日未明、静岡県島田市の病院で看護師に暴行を加えたとして傷害容疑で逮捕された事件で、静岡県警が行った任意の薬物検査の結果、大麻や覚醒剤などの違法薬物に陽性反応を示さなかったことが明らかになった。
今後はより詳細な本鑑定を行い、市販薬などが事故に繋がった可能性も含めて捜査するという。
この結果は、事故と暴行に至る一連の異常行動の原因を巡る憶測に一つの区切りをつける一方、新たな疑問を投げかけている。
X(旧Twitter)では「メンタルヘルスの問題では?」「過労が原因かも」との推測が飛び交い、彼女の健康状態への懸念が広がっている。
一方で、「看護師への暴行は許されない」「被害者の気持ちを考えるべき」との厳しい声もあり、世論は二分している。
違法薬物が関与していないことが明らかになった今、事件の背景に何があったのか、彼女の行動をどう評価するかが議論の焦点となっている。
静岡地検浜松支部は、広末容疑者の勾留請求か在宅捜査かの判断を近日中に行うとみられる。傷害罪の量刑は被害者のケガの程度に左右され、全治数日の軽傷であれば不起訴や罰金の可能性が高いと専門家は指摘する。特に、被害者との示談が成立すれば、身柄釈放の可能性も高まる。
しかし、事故と暴行の原因が処方薬や精神状態に起因する場合、刑事責任能力の有無が問題となる。もし薬の副作用による意識障害が認められれば、罪に問われない可能性もあるが、その場合は彼女の健康管理や治療の必要性が浮上する。捜査当局は、広末容疑者の通院歴や処方記録を精査し、行動の背景を解明する方針だ。
(文/中野慎二郎)
~ライター略歴~
東京都中野区出身
演劇&音楽を愛しアーティスト活動を20年に渡り行うも鳴かず飛ばず
2017年より自身の経験と人脈ををもとにフリーライターとして活動