
お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明さんが、複数の話題で注目を集めている。
まず、石橋さんは4月3日に自身のYouTubeチャンネル『貴ちゃんねるず』で食道がんを公表し、手術と療養のため芸能活動を一時休止すると発表した。
このニュースはファンに衝撃を与え、相方の木梨憲武さんをはじめ、多くの著名人からエールが寄せられた。しかし、その直後に『週刊文春』(4月9日電子版)が報じた新たな疑惑が、石橋さんのイメージにさらなる影を落としている。
石橋さんは動画の中で、「去年の秋から体調がよくなくて、今年2月に検査したところ食道がんと診断された」と語った。早期発見だったことを強調し、「帝京魂で必ず復帰します」と力強く宣言。
TBSラジオ「石橋貴明のGATE7」の4月6日放送が休止前最後の出演となり、以降は元プロ野球選手の五十嵐亮太さんが代役を務めることが決まった。
がん公表後、小柳ルミ子さんやおぎやはぎの小木博明さんなど、芸能界からも応援の声が続々。
また、一部では過去のMLB取材時の声のかすれや体調不良が「予兆だったのでは」と指摘され、彼の健康を心配する声も広がっている。
一方で、『週刊文春』の報道は、石橋さんがフジテレビ女性社員に対して下半身を露出するなどの不適切行為を行ったとされる疑惑を伝えた。
フジテレビの第三者委員会が3月31日に公表した調査報告書で、「重要な類似事案」の当事者として石橋さんが名指しされ、調査への協力を拒否したとも報じられている。
この件は、中居正広さんのスキャンダルと関連づけて取り上げられており、石橋さんの全盛期を支えたフジテレビとの蜜月関係が裏目に出た形だ。ネット上では「時代錯誤の行動が今になって裁かれる」「がん公表のタイミングでの報道は気の毒」と賛否両論が飛び交っている。
石橋さんは1980年代から90年代のテレビ黄金期に、過激な芸風で一時代を築いた。その後、YouTubeやラジオに活躍の場を移し、2024年11月の日本武道館ライブでは1万8000人を動員するなど、根強い人気を誇っていた。
しかし、今回の健康問題とスキャンダル疑惑が重なり、彼のキャリアは大きな岐路に立たされている。治療に専念しつつ、過去の行動への説明責任をどう果たすのか。復帰を待ち望むファンにとって、石橋さんの今後の動向は気がかりなものとなるだろう。
(文/等々力おさむ)
~ライター略歴~
山梨県出身
かつては某俳優の付き人を務めていた
現在は芸能ネタを中心にライターとして活動中