今田美桜『あんぱん』が橋本環奈『おむすび』の視聴率を早くも逆転 | The Audience
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今田美桜『あんぱん』が橋本環奈『おむすび』の視聴率を早くも逆転

今田美桜『あんぱん』が橋本環奈『おむすび』の視聴率を早くも逆転
『あんぱん』

 NHK連続テレビ小説『あんぱん』の第6話が2025年4月5日に放送され、ビデオリサーチの調べによると、平均世帯視聴率が15.5%(関東地区)を記録した。

 この数字は、前作『おむすび』の第6話視聴率14.8%を0.7ポイント上回り、放送開始からわずか1週間で『あんぱん』が『おむすび』を逆転する形となった。
 
 『おむすび』が全125話平均13.1%で朝ドラ史上最低を記録、終盤では11~12%台を記録し続けるなど低迷した一方、『あんぱん』は視聴者の支持を着実に集めつつあることを示す結果と言えるだろう。

 『あんぱん』は今田美桜さん主演で、『アンパンマン』の作者・やなせたかしさんとその妻をモデルにした物語だ。第6話では、ヒロイン朝田のぶ(幼少期:永瀬ゆずなさん)が、父の死を乗り越え、家族と共に新たな一歩を踏み出す姿が描かれた。特に、釜次の作業場でのシーンが視聴者の感情を揺さぶり、個人視聴率8.9%を記録するなど番組最高値を更新した。
 
 一方、『おむすび』の第6話は、橋本環奈さん演じる米田結が栄養士を目指す過程を描いたが、序盤での視聴者離れが響き、14.8%にとどまっていた。『おむすび』は初回16.8%から下降傾向が続き、第6話時点で既に勢いを失っていたことがわかる。

 視聴率の逆転には、いくつかの要因が考えられる。まず、『あんぱん』の物語は史実に基づく安定感と、スピーディな展開が特徴だ。第1週で父の死や家族の再生といった大きな出来事を扱い、視聴者を引き込む力があった。対して『おむすび』は、現代劇としての「ギャル」や「震災」といったテーマが視聴者に馴染みにくく、物語のテンポや深みに欠けたとの批判が多かった。さらに、『あんぱん』は15分間の視聴率が右肩上がりを示しており、放送中に視聴者が増える傾向にある。これは、前作の低迷で朝ドラ視聴習慣を失った層が、『あんぱん』の魅力に気づきつつある証拠かもしれない。
 
 とはいえ、『あんぱん』がこの勢いを維持できるかは未知数だ。朝ドラは半年間の長期戦であり、序盤の好調さが最終的な成功を保証するわけではない。
 
 しかし、第6話で『おむすび』を上回ったことは、視聴者の期待と支持が回復しつつある明確なサインだ。今後の展開次第では、『おむすび』の苦戦から学び、朝ドラの人気を再び高める可能性を秘めていると言えるだろう。視聴率対決はまだ始まったばかりだが、『あんぱん』の快進撃に注目が集まっている。
 
(文/森八郎)