
オリックス・山岡泰輔投手の関与を発端とした、プロ野球界のオンラインカジノ(違法賭博)問題。
日本野球機構(NPB)が12球団に対し、利用したことがあれば自主的に名乗り出るよう、選手やスタッフらに呼びかけることを要請。その後、山岡以外に7球団14選手が関与していることが判明した。
だが、山岡以外については氏名はもちろんのこと球団名すら公表なし。ファンからは「おかしい」「不公平」「不誠実」といった声が噴出している。
2月27日発売の「週刊文春」(文藝春秋)では、巨人の若手有望株Aがオンラインカジノに数年前から興じており、ざっと計算しても1000万円近くを費やしたと報道。
14人の中にAも当然含まれているものとみられていたが、3月5日の同誌電子版では、Aが巨人の調査では名乗り出ていなかったという驚きの事実を伝えた。
プロ野球界の違法賭博撲滅の意志は、極めて軽薄なものであることがあらためて浮き彫りとなったと言えるかもしれない。
(文/樋口健太郎)