
石破茂首相は3日、衆院予算委員会で、去年の出生数が統計開始後最少を更新したことに関連し、男女の出会いの機会が「恐ろしく減った」と指摘した。
石破首相は少子化について、「ずっと考え続けてまだ答えがないが人口の減少率と何が正の相関にあるかというと間違いなく婚姻率だ。良い悪いを言うつもりはないが日本の場合には婚姻があって出生があるということになっている。婚姻率が低いところほど人口は減るということが起きている」と指摘。
そのうえで「いかにして婚姻率を上げるかということは、個人の価値観に国が介入すべきないことは承知しているが、出会いの機会が恐ろしく減ったことは間違いないと思っている。見合い結婚はほとんど絶滅した。社内結婚も数字としてものすごく下がって、そういうことを言おうものならばパワハラセクハラと指摘を受ける」などと発言した。
石破首相の発言に対しては、「根本原因は手取りを減らしてきた政治にあるだろうに」「パワハラやセクハラに厳しくなったことと、出生率には大した因果関係がない」「モラル無視で人口増やせと言っててヤバい」「お金が持てなきゃ、必然的に子どもは持てない作れないっていう価値観が自ずと醸成される。それだけのことなのに、何言ってるんだ石破は?」など、国民の怒りと呆れの声が飛び交っている。
(文/二宮誠司)