日本政府が、中居正広さんの性加害疑惑問題をめぐり、フジテレビから広告を撤退したことが30日、分かった。
林芳正官房長官が30日の記者会見で、政府が各府省庁にフジテレビ関係の広報啓発事業を確認した結果、29日時点で実施中と予定の広告が4件あり、全て「取りやめ」にしたことを明らかにした。
12月19日発売の「女性セブン」(小学館)報道から始まった、中居正広さんによる性加害疑惑をめぐる騒動。
X子さんこと被害者は、昨夏にフジテレビを退社した渡邊渚アナウンサー、Aさんこと加害を誘発した人物は同局の編成幹部・中嶋優一プロデューサーでほぼ特定されている。
27日、フジテレビが同疑惑をめぐり会見を実施したが、性加害とみられるトラブル発生当日については「一切関与していない」とのスタンスを崩さなかった。
一方で、トラブルの数日前に行われた中居さん宅のバーベキューには、被害女性が編成幹部Aさんの手引きにより参加していたことを認めた。
トラブルを早い段階で認識していながら、中居さんを自局の番組から降板させることも番組を打ち切ることもしなかった理由については、「番組をやめるということが、被害女性にとって大きな刺激となりマイナス効果を生むことを懸念した」という趣旨の主張を繰り返した。
「番組改編期であれば自然な形で終われたではないか」との問いに対しても「被害女性のことを最優先に考えた結果、そうはしなかった」と語った。
言葉の表面上は「女性を守るため」と繰り返し述べていたが、実質的には「(渡邊渚さんとみられる)被害女性のせいで中居正広の番組を打ち切れなかった」と言っているも同然で、根底には女性を本当の意味で守る考えなど持ち合わせていないことを如実に物語っていた。
(文/等々力おさむ)
~ライター略歴~
山梨県出身
かつては某俳優の付き人を務めていた
現在は芸能ネタを中心にライターとして活動中