12月19日発売の「女性セブン」（小学館）報道から始まった、中居正広さんによる性加害疑惑をめぐる騒動。
X子さんこと被害者は、昨夏にフジテレビを退社した渡邊渚アナウンサー、Aさんこと加害を誘発した人物は同局の編成幹部・中嶋優一プロデューサーでほぼ特定されている。
同騒動について主導的な報道をしてきた「週刊文春」（文藝春秋）は28日と29日、「文春オンライン」および同誌電子版にて「昨年12月26日発売号では、事件当日の会食について『X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた』としていました。しかし、その後の取材により『X子さんは中居氏に誘われた』『A氏がセッティングしている会の“延長”と認識していた』ということが判明したため、1月8日発売号（第2弾）以降は、取材成果を踏まえた内容を報じてきました。」と、初報と第2弾以降では一部記事内容を訂正していたことを明かしたうえでお詫びをした。
一方で、「ただし、第2弾以降で報じてきた通り、事件直前、フジ編成幹部のA氏はX子さんを中居氏宅でのバーベキューに連れて行くなどしています。
またX子さんも小誌の取材に対し、『（事件当日の会食は）Aさんがセッティングしている会の“延長”だったことは間違いありません」』と証言しています。以上の経緯からA氏が件のトラブルに関与していた事実は変わらないと考えています。」との見解を示した。
これを受けて、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太さんは「これフジテレビは関与してなかったってことになるわけでしょ？」とコメント。落語家の立川志らくさんは「フジテレビは上納していなかった可能性が浮上。文春、10時間の記者会見やりなさい。フジは潰れかけたんだぞ」とコメントするなど、一部の著名人がフジテレビは一連の問題に対して責任ゼロ論を唱え始めた。
また、中居さんの一部ファンは「中居くんが引退する必要はなかった」「文春の罪は重い。何も問題なかった中居くんを追い込んだんだから廃刊にすべき」などと気色ばんでいる。
そうした反応に異を唱えたのが、2013年にフジテレビを退社した元アナウンサーの長谷川豊さん。
長谷川さんは29日、自身のX（旧Twitter）にて「みんな、マジで日本語出来ないのか？？」と投げかけた。
続けて「文春は『フジの中嶋優一がアテンドした』って言ってんのよ。当該当日は違ったので訂正します、と。でも、前後を考えれば中嶋のアテンド案件なんですよってのが文春の主張。
対して、この文春の訂正で明らかになったのって…『中居さんが“勝手に”フジテレビ編成部長の名前を利用し、女性アナを呼び出し、9000万円の支払いが生じる性被害をした（彼女が受け取った額は弁護料が引かれているので9000万じゃないけど）』って事実なのよ。」と解説。
さらに「で、その『報告をフジは受けてる』ことは会見でも明らかになってるわけよ。
『勝手に名前を使って』『性被害をしたタレント』を使い続けたって話なんだぞ？？？
何で文春が小さな点を修正したらみんなで大はしゃぎしてんの？？？
これ、圧倒的に中居さんもフジも余計に大ヒンシュクな話なんだけど！？？？フジも中居さんもダメージ大きくなる話なんだけど分かってんのか？？」と語った。
（文／野村翔太）