斎藤元彦県知事が再選した兵庫県知事選で、公職選挙法違反の疑いのきっかけを作ってしまった、「広報全般を任されていた」というPR会社・merchuの女性社長・折田楓さんによる騒動。
斎藤知事は会見で「公選法に違反するような事実はないとの認識だ」と主張し、斎藤知事の弁護士も「女性社長はボランティアとして参加していた」「(noteは)事実と、全く事実でない部分が記載されている。そういう意味では“盛っている”」とし、折田さんが誇張したとの認識を示した。
当の折田さんは、テレビ朝日の取材に「(斎藤知事の弁護士から)何も言うなと言われています」と答えた以外は、ほぼどのメディアの取材にも応じていない状況だ。
そんな中、ドジャース・大谷翔平選手の購入した自宅を晒して大顰蹙を買ったフジテレビが、折田さんに取材するため、折田さんの自宅へアポなし突撃したことが問題視されている。
フジテレビの情報番組『イット!』で、折田さん宅から中継する映像とともに「インターホンを鳴らしてみたが応答はなく、“雲隠れ”とも取られかねない状況が続いている」などと報じていた。
27日放送の同局バラエティー番組『ぽかぽか』では、ゲスト出演した青山学院大学・原晋監督が選手の練習時のアクシデントについて語る際「びっこを引く」と差別用語を使い炎上。
相次ぐ問題からは、フジテレビの放送倫理やリテラシーの低さが今後も変わっていく可能性が低いことを示していると言えそうだ。
(文/木暮雅人)