レッドソックス傘下3AウースターからFAとなった上沢直之投手が19日、「スポニチ」の取材に答える中で「有原式FA」を“アリ”と考えている様子をみせたとして、古巣・日本ハムファンらをざわつかせている。
上沢投手は「来年どこでプレーできるかは、現在、代理人を通じて日米含めて両方話し合っている状況」と、引き続きアメリカでプレーする可能性も日本に戻ってプレーする可能性もあるとしたうえで「現状は日本の方に気持ちは傾いている」と率直な気持ちを吐露。
昨オフにポスティングシステムの使用を認めてもらって、日本ハムにとっては実入りの極めて少ない契約で渡米していただけに、当然、国内でのプレーを選択するのであれば、日本ハムへ戻ってくるものと見られていたが、上沢投手は「12年間在籍して育ててもらったファイターズに一番、思い入れがあります。ただ、どの球団でも話を頂けるのであれば“結構です”と言うのではなく、一度話を聞きたいと思っています。」と日本ハム以外の国内球団へ移籍する可能性に含みをもたせた。
これを受け、海外FAはおろか国内FA権すら取得しないままにポスティングを認めてもらい、その後、わずか2年ほどでMLB挑戦を諦め、ソフトバンクへの移籍を決めた有原航平によって生まれた「有原式FA」を「上沢投手も選ぶのではないか」「たった1年で古巣の温情を裏切り国内他球団に移籍しようものなら大事件」といった声が噴出している。
(文/公文裕介)