日本中央競馬会(JRA)に所属する永野猛蔵騎手が13日、同会に騎手免許の取消申請を行い、これを同会が受理。同日付で永野騎手の任意引退が決定した。
永野騎手は10月5~6日にかけて、東京競馬場調整ルーム居室内に通信機器(スマートフォン)を持ち込み、通信していた事実が判明。8日から裁定委員会の議定があるまで騎乗を停止するとしていた。
JRAはこの日、永野について継続的に調整ルーム内でスマートフォンを使用していたこと、携帯電話を2つ所持し、1つを預けてもう1つで複数回、外部の者と通信していたこと、骨折休業中に親族に対して予想行為を行っていたことを明かした。
ルールを破って外部と通信するために複数台のスマートフォンを所有、レース開催期間中、外部に内部にいる者でなければ知り得ない情報を流出させていた可能性は否定できず。
また、骨折休養中も禁止されている親族への情報流出を行っていた事実は、公正な競馬開催に大きな疑義をもたせるものであり、「八百長をしていたのではないか」とのそしりは免れないだろう。
(文/豊田武志)