お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンことパトリック・ハーランさんが、6日放送のBS-TBS『報道1930』に生出演し、5日に投開票された米大統領選についてコメントした。
今回の選挙は、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)と民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)が激戦を繰り広げたもので、トランプ氏はペンシルベニアのほか、ジョージア、ノースカロライナなどを制して勝利を確実にし、過半数の270人を超える277人の選挙人を確保した。
パックンは2016年の選挙で、トランプ氏がヒラリー・クリントン候補を破った時の衝撃が8年経った今も続いていると話し、そのショックを避けるため「どちらが勝ってもおかしくない」と自分にも言い聞かせていたと述べた。しかし、実際にトランプ氏の勝利が確実視される中で「やっぱりショック」との思いを語り、「このショックは死ぬまで続くだろう」との心境を明かした。
また、前回の選挙では、トランプ氏が未知数の人物として注目されたが、今回はすでに大統領としての経験があることが異なる点とし、トランプ氏のこれまでの行動を振り返りつつ批判した。「二度も弾劾され、金正恩やプーチンとの親密な関係や権力の乱用、発言の問題などで白黒がはっきりした」とし、「僕から見れば真っ黒」と皮肉を交えつつ発言した。
さらに、今回トランプ氏が大差で勝利する可能性にも懸念を示し、真っ赤な共和党の地図が印象として残れば、圧倒的な勝利に見えると指摘。「この強大な権限を持ったトランプ氏が今後何をするのか、非常に心配」との不安を表明した。
(文/二宮誠司)