SMILE-UP.補償本部の本部長「誰が何を謝るんだ?」「暴露本を書かれて痛めつけられた」「心の底からお詫びができない」初代ジャニーズ・中谷良さんへの謝罪を拒否 | The Audience
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SMILE-UP.補償本部の本部長「誰が何を謝るんだ?」「暴露本を書かれて痛めつけられた」「心の底からお詫びができない」初代ジャニーズ・中谷良さんへの謝罪を拒否

SMILE-UP.補償本部の本部長「誰が何を謝るんだ?」「暴露本を書かれて痛めつけられた」「心の底からお詫びができない」初代ジャニーズ・中谷良さんへの謝罪を拒否
SMILE-UP.

 故ジャニー喜多川さんを取り巻く旧ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)をテーマにしたNHKスペシャル『ジャニ―喜多川“アイドル帝国”の実像』が、20日にNHK総合で放送された。

 同番組の中で取り上げられたあるシーンが、ネットを中心に大きな話題となっている。
 
 1962年から1967年までアイドルグループ「ジャニーズ(通称・初代ジャニーズ)」のメンバーとして活動、1989年に暴露本「ジャニーズの逆襲」を出版した中谷良さん。
 
 中谷さんはジャニーズとして活動するよりも以前の11歳の頃に、ジャニーさんが監督を務めていた少年野球チームに所属。ジャニーさんの自宅には、当時は珍しかったアメリカ製のおかしやおもちゃ、オーディオ機器があり、チームメイトとともに良く足を運んでいたという。
 
 ある日、中谷さんがジャニーさん宅を1人で訪れた際、性器を触られ射精へと導かれたと暴露本の中で明かしている。また、この当時は十分な性的知識がなかったため、被害者意識を感じることなく、同様の被害に遭っていたチームメイトととも「変なおじさんだな」と笑いあっていたという。
 
 しかし、年齢を重ね大人となったあとに、当時受けていた虐待行為の意味を知ることとなり、強いトラウマを感じるようになったと明かしている。

 大きな話題となっている場面は以下のとおり。
 
 中谷さん自身はすでに亡くなっているため、中谷さんの姉がSMILE-UP.の補償本部の本部長と電話でやり取りをしており、その時の様子が20日のNHKスペシャルの中で紹介された。
 
 謝罪を求める中谷さんの姉に対し、本部長は「本人たち(ジャニーさんと中谷さん)が亡くなってるんで、誰が何を謝るんだというのがちょっと分からない」「(SMILE-UP.社長の)東山が被害者に会うときは謝罪をしているんですけど、本を書かれて痛めつけられたのは間違いない、会社としてすごいつらい目に遭ったのは間違いないんで…」と発言。
 
 これに中谷さんの姉が「弟の本でそんなに影響ありましたか?」と尋ねると、今度は「僕、その時期の事は知らないんで、そこで『謝罪はない』と言われたら、じゃあ謝罪すればいいのかな~としか今ちょっと思えなくて。謝罪する相手は本人なんですよ。」と続ける本部長。
 
 中谷さんの姉が、中谷さんの墓を訪ねて手を合わせてくれるのかと問うと「それは東山がするの?」と本部長はタメ口で質問。
 
 中谷さんの姉が「そりゃそうでしょ。当たり前のことじゃない?」と返すと、本部長は「なんで東山が(中谷さんの墓参りを)しなきゃいけないのか、僕分かんないんですよ」と回答。

 さらに、社長として被害者本人の墓を訪ねて謝罪するのは当然ではないかと聞かれると、「メリーが謝れ、ジャニーが謝れなら分かるけど、東山は加害者じゃないですからね」と、本部長は開き直った様子をみせた。
 
 続けざまに本部長は「今の話を聞いていると心の底からお詫びができない」「僕は納得いってない」と言い放っていた。
 
(文/福田優太郎)