北海道日本ハムファイターズのアリエル・マルティネス捕手。
登録は捕手ながら、今シーズンは一塁または指名打者でのみ出場。開幕から4番に固定されると、強打の一塁手としてオールスターに選出されるなど前半戦はチームの優勝争いに大きく貢献した。
しかし、7月以降は打撃不振に陥り、ライバルである清宮幸太郎やレイエスが一気に好調に転じたことで、このところはスタメンはおろか途中出場の機会も少なくなっている。
そんなマルティネスは単年契約。年俸1億2000万円プラス出来高と決して安い契約ではないものの、長距離砲不足に喘いでいる他球団にしてみれば、手ごろな価格帯。
また、2022年オフに中日から日本ハムへと移籍したのが、本人および母国キューバの政府が「捕手起用」にこだわったからという経緯があることを考えると、今オフに日本ハムを退団する可能性が高いのではないかとみられている。
その可能性について、2日の「日刊ゲンダイ」が報道。時を同じくして、マルティネスのSNSのプロフィール欄から「日本ハム色」が消えたことで、ファンからは心配や非難の声が上がる事態に。
マルティネスは同日、自身のX(旧Twitter)にスペイン語と日本語の二か国語で「ファンの皆さん、落ち着いてください。今はチームにとって大事な時期です。優勝に向けて一緒に戦いましょう」と綴った。
日本ハムファンにとっては、チームの優勝、クライマックスシリーズ(CS)進出争いとともに、主砲の今オフの動向にも大きな注目が集まることになりそうだ。
(文/公文裕介)