日本中央競馬会(JRA)が10日、所属する角田大河騎手が死去したことを公式HPで発表した。
同騎手は1日の20時30分頃、函館競馬場の芝コース内に自動車で乗り入れ芝コースを損傷させたとして、3日からの騎乗停止処分を下され、停止期間については裁定委員会の議定により決められると発表されていた。
一方で、今月2日以降、消息が不明の状態となっていたが、9日、北海道札幌市厚別区のJR上野幌駅で2日に発生した人身事故ではねられた男性の身元が、「滋賀県栗東市に住む20代の男性」と特定されたことが警察から発表されていた。
一連の経緯を受け、「大河は競馬場の芝コースに車で入る前から精神的に異常をきたしていてたのではないか」「何かあって自暴自棄になって芝コースに入り、その後、電車に身投げした可能性がありそう」といった声が一部で上がっていたが…。
10日夜の「FLASH」(光文社)が角田騎手の芝コース乗り入れの後に行われた事情聴取について「角田騎手は自動車での乗り込み事件について事情聴取を受けたあと、ことの重大さに気が付いたのが、一人では立てないほどの落ち込みようだった」とJRA関係者の証言を報道。
事情聴取の際には「騎手免許の停止ではなく、取り消しまであると伝えられた」とも報じている。
角田騎手は昨年、調整ルームへの携帯電話持ち込みにより1ヶ月間の騎乗停止処分を受けたものの、「処分が軽すぎるのではないか」との声が多かった。
あのとき、JRAが厳罰に処し、騎手のモラル教育を強化していたら、このような結末は避けられたかもしれない。
(文/豊田武志)