6日(現地時間5日)、パリ五輪のレスリング女子50キロ級で、東京五輪からの2連覇を目指した須崎優衣は、1回戦でビネシュ・ビネシュ(インド)に痛恨の逆転負け。2大会連続の金メダル獲得の夢はついえた。
須崎は全く攻めてこないビネシュを相手に、4度のパッシブ(消極的な選手に与えられる注意)で1ポイント×2の2ポイントを獲得。
ほとんど目立った攻防がないままに試合終了を迎えるかと思われたが、ラスト10秒ほどでビネシュが猛然と前に圧力をかけてきて、これを須崎は跳ね返すことができず、倒されバックをとられ2ポイントを奪い返された。
そのままタイムアップとなり、スコアは2-2ながら、ビッグポイント(1度により大きいポイント)を獲得したビネシュの勝利となった。
ビネシュがこのあとの試合で決勝にまで進出できた場合にのみ、須崎に銅メダルを目指す敗者復活戦への挑戦権が生まれる。
(文/潮崎達至)