パリ五輪は29日、前日のサッカー女子に続いて、日本勢による“大逆転”の連続となった。
まずは、日本時間30日の1時20分頃に決着したスケートボードの男子ストリート決勝。
2本のラン、トリックも5本中4本を終え、トリックのラスト1本を残した状況で、決勝に残った8人中7位と苦しんでいた堀米雄斗が、97.08点という驚異的なスコアを叩き出し、一気に1位に。
日本代表にもギリギリで滑り込んでいた堀米が、最後の最後で勝負強さを見せつけ、東京五輪に続く五輪2連覇を達成した。
続いて、日本時間30日の3時頃に決着した体操男子団体決勝。
床、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒と6種目中5種目を演技し終え、日本は1位の中国に3.267点という非常に厳しい差をつけられた2位で、最終種目の鉄棒へ。
日本が杉野正尭、岡慎之助、橋本大輝がいずれも安定した演技をみせた一方で、中国は1番手が着地で転倒寸前、2番手は2度の落下とまさかのミス連発。
これにより、日本が大逆転で2大会ぶりとなる金メダルを手繰り寄せた。
(文/潮崎達至)