20日、ベルーナドームで行われた西武対ソフトバンクの一戦で、利き腕である左手に金色の指輪をつけたまま違反投球をしていたとして物議を呼んでいるソフトバンクの中継ぎ投手、ダーウィンゾン・ヘルナンデス。
ヘルナンデスがマウンドに上がったのは8回裏。
西武の渡辺久信GM兼監督代行が、先頭・源田壮亮がカウント1-2となったところで、ヘルナンデスが左手に金色の指輪をつけたまま投球していることに気付き指摘。ヘルナンデスは球審に注意を受け、その場で指輪を外した。
ヘルナンデスはその後のスポーツ紙の取材に、日常生活ではどのような時でも常に左手に結婚指輪をしており、今回については「外すのを忘れてしまった」「僕のミスです」と説明している。
昨シーズン途中に来日し、ここまで通算28試合に登板した中で、ヘルナンデスが指輪をつけたまま投球したのは、実は今回が初めてではない。
20日の試合の約1週間前、12日の日本ハム戦でも左手薬指に金色の指輪をつけたまま投球していたことが中継動画で確認できる。
また、昨シーズンは、唯一の登板機会だった8月23日のロッテ戦で、左手に黒の指輪、右手首に紫のシリコンブレスレットのようなものを身に着けていた。
公認野球規則では「投手は、いずれの手、指または手首に何もつけてはならない (たとえば救急ばんそ. うこう、テープ、瞬間接着剤、 ブレスレットなど)。」と定められており、ヘルナンデスは今回だけでなく、複数回の違反投球をしていたことになる。
今シーズンは初登板から毎登板1イニングを投げ、20日の西武戦で“27イニング連続奪三振”の日本記録を樹立したヘルナンデス。
おそらく記録が取消になる可能性は低いのだろうが、実質的には「参考記録」という見方をされることになるだろう。
また、今回が初めてではなかったということで、今後、ヘルナンデスに一定期間の出場停止などの処分が下る可能性も否定できない。
(文/中牟田晃)