「第44回日本アカデミー賞」の授賞式が19日に都内で行われ、最優秀主演男優賞には『ミッドナイトスワン』の草彅剛さんが選ばれた。
受賞がアナウンスされ登壇した草彅さんは「マジすか……。ごめんなさい。頭が真っ白になってしまって」と、冷静沈着な普段の姿とは異なり、静かに興奮する様子を見せていた。
スピーチでは「今までみなさんと仕事をさせてもらえたこととか、“なかま”のみなさんに応援していただいていることとか、慎吾ちゃんとか吾郎さんとか、近い人たちが支えてくれて、今日ここの舞台に立てたんだなと思って嬉しいです」と、新しい地図として共に活動する香取慎吾さんや稲垣吾郎さんらの名前をあげ、感謝と喜びを語っていた。
“話題賞”はある意味で大きな話題に…
「最優秀主演男優賞は、事前に発表されている優秀主演男優賞の受賞者5人の中から、授賞式当日に選ばれる仕組みとなっています。
優秀主演男優賞の発表時や、オールナイトニッポンリスナーによる一般選出で決まる話題賞の発表時には、最後の主演映画『天外者』で自身の代表作とも言える輝きを見せた三浦春馬さんが選ばれなかったことについて、多くの疑問の声が上がりました。
一方で、優秀主演男優賞に選ばれた5人の中では草彅さんが何歩も抜きん出ているとの見方が大勢でしたので、この日の最優秀主演男優賞の発表に対してはネット上でも異論はほとんど見られず、多くの方が納得しているようですよ」(メディア記者)
タラレバを言っても仕方ないが、もしも『天外者』の三浦春馬さんが優秀主演男優賞に選出されていたとしたら、『ミッドナイトスワン』の草彅さんといい勝負となり、もっと「日本アカデミー賞」が注目され、賞の権威が将来に渡って向上していく効果があったのではないかと思うのだが……。
(文/中野慎二郎)