19日、「第44回日本アカデミー賞授賞式」が都内で行われ、最優秀主演男優賞には『ミッドナイトスワン』の草彅剛さんが選ばれ、最優秀主演女優賞には『MOTHER マザー』の長澤まさみさんが選ばれた。
長澤さんは受賞スピーチで「本当にたくさんの方に支えられなければ、映画作りはできないんだなと、去年、身に染みて感じました。きっと本当は作りたかった映画も、去年、作れなかった人たちもたくさんいると思います。そして映画も公開できず、先延ばしになっている人たちもたくさんいると思います」と涙を浮かべ震える声で語っていた。
これには、アノ俳優たちのことを思い浮かべる人が多くいたようで……。
『コンフィデンスマンJP』シリーズで共演
「昨年7月と9月に相次いで急逝した三浦春馬さんと竹内結子さんですね。
今回、長澤さんが最優秀主演女優賞を受賞した対象作品は『MOTHER マザー』でしたが、長澤さんは急逝したお2人と共演した『コンフィデンスマンJP -プリンセス編』でも優秀主演女優賞を受賞しています。
『コンフィデンスマンJP』では、次回作で三浦さん演じるジェシー、竹内さん演じるスタアの過去にスポットを当てた『-英雄編』が、早ければ昨年中にも撮影される予定でした。
しかし、お2人が突然この世を去ってしまったことやコロナ禍の影響で撮影が先延ばしになり、脚本を大きく変更することにもなったと言われています。
それでも、三浦さんと竹内さんの過去に撮影済みの映像をうまく散りばめるような形式でお2人は次回作にも登場すると言われていますね。
とは言え、長澤さんの受賞スピーチが、志半ばでこの世を去った三浦さんと竹内さんのことを慮ったものでもあるということは、『きっと本当は作りたかった映画も、去年、作れなかった人たちもたくさんいると思います』という一節に表れているように感じましたよ」(メディア記者)
天国の三浦さんや竹内さんは、今日の長澤さんの受賞を温かい目で見守っていたことだろう。
(文/恵和恵)