17日、みずほPayPayドーム福岡で行われたソフトバンク対ロッテの一戦は、ソフトバンクが6-4と逆転勝利。ソフトバンクは連勝を2とした。
8回裏、ソフトバンクが甲斐拓也のタイムリー二塁打でリードを3点差に広げ、なおも二死二塁の場面。
周東佑京が放ったレフトファールゾーンへの打球を、ロッテの左翼手・岡大海がフェンス際で捕球しようとした場面。
ソフトバンク応援席の観客が、スタンドからグラブをグラウンドゾーンへと伸ばし、岡が捕球直前だったボールを横取りした。
これを、審判団は観客による守備妨害と判定し、記録は岡が捕球したものとみなしてのレフトファールフライとなった。
判定に納得がいかないソフトバンク・小久保裕紀監督はリクエストによるリプレー検証を要求。しかし、審判団はリクエストが受付できるプレーではないと説明し、この要求を却下した。
審判団が小久保監督に説明する間、ソフトバンクファンの一部からは「がんばれ小久保」コールが巻き起こった。
球場でこの様子を見守っていたロッテファンはもちろんのこと、現地のソフトバンクの多く、あるいは中継でこれを見ていた多くのプロ野球ファンからは、「あんなひどい妨害だったのに、リクエストを要求するのもおかしいし、百歩譲ってリクエスト要求までは許容できても、がんばれ小久保コールしてた人たちは、同じホークスファンとして恥ずかしい」「倫理観が完全に欠如しているホークスファンが一定数いたということやね」など、ドン引きした様子の声がいくつも上がっている。
(文/中牟田晃)