7月5日より全国公開となる映画『先生の白い噓』が、公開直前にして極めて残念な方向で注目を集めている。
同映画は、2020年公開の『弱虫ペダル』や今年3月公開の『恋わずらいのエリー』などを手がけた三木康一郎監督作品。
暴力的な性的描写が含まれることから「R15+指定」に定められており、奈緒さんに決まるまで10人ほどの女優に主演を断られた作品でもあるという。
三木監督はネットメディア「ENCOUNT」のインタビューで、性的描写の撮影において、監督と俳優の間に入ってサポートするインティマシーコーディネーターの起用を奈緒さんから求められたものの「すごく考えた末に、入れない方法論を考えました。間に人を入れたくなかったんです。ただ、理解しあってやりたかったので、奈緒さんには、女性として傷つく部分があったら、すぐに言って欲しいとお願いしましたし、描写にも細かく提案させてもらいました。性描写をえぐいものにしたくなかったし、もう少し深い部分が大事だと思っていました」とコメント。
このコメントが公開前日の4日に明らかとなると、SNSなどで「何のためのインティマシーコーディネーターだと思っているんだ」「監督と俳優という関係性では『すぐに言って欲しい』と言っても、言えない場面があったり、言うことに大きなストレスを感じたりする。そのためのインティマシーコーディネーター。それを拒否したことを自慢気に語ってて狂ってますね」「奈緒さんには申し訳ないけど、監督のインティマシーコーディネーター拒否発言で、絶対に観に行かないと決心しました」など、批判の声が殺到している。
(文/西野麻衣)
~ライター略歴~
茨城県出身
シナリオライター、エッセイスト、芸能ライターと多岐にわたる執筆業を行っている