5月26日、成績不振により交流戦を前に事実上の解任となる「休養」発表となった西武ライオンズの松井稼頭央監督。
松井監督が指揮をとっていた間の成績は15勝30敗の借金15と散々なものだった。
松井監督の采配には、ファンからいくつもの疑問の声が飛んでいた。その中の1つに、打力も貧打に喘ぐ西武打線にあってはそれなりのもので、守備は上手く、何より常に野球IQの高さと飽くなき勝利への渇望をみせていた岸潤一郎外野手を「干していた」というものがある。
そんな岸について、3日の「週刊文春 電子版」が、SNSナンパの常習性、不倫、そして別れるために不倫相手を「ストーカー扱い」して警察に突き出していたと報じた。
また、岸はこの女性に対し「現役ドラフトの裏事情」など球団の内部情報を漏らしていたという。
岸の不倫については、岸の妻が今年2月に球団に相談していたというのだから、当然、松井監督の耳に入っていただろう。
そう考えると、松井監督が不当に岸を干していたのではなく、然るべき査定、判断基準に基づいて、岸の起用に慎重になっていたというのが実情なのではないだろうか。
今回、こうしたスキャンダル記事が出たことにより、岸が受けていた扱いは当然の措置だったとも言えるだろう。
なお、渡辺久信GM兼監督代行が指揮をとるようになってから、7月2日までの西武の成績は8勝18敗で、むしろ松井監督時代よりさらに悪化している。
(文/千川ちひろ)