フジテレビで5月24日より「ハッピーアワー」枠(関東ローカル・13時50分~15時45分)にて、一挙放送中の大ヒットドラマ『古畑任三郎』の30周年記念再放送。
同放送において、歴代の犯人の写真が一斉に映し出される場面で、SMAP(中居正広さん、木村拓哉さん、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さん)の写真が“黒塗り”加工された状態で放送された問題。
「ピンズバNEWS」(双葉社)が24日、同社の「SMAPの過去の映像を使いたいテレビ局に対して、高額な使用料を請求するというのは事実なのか」という問い合わせに対し、権利を保有しているSMILE-UP.が「SMILE-UP.は補償業務の会社です。タレント関係のことはSTARTO社にお問い合わせください」と回答したことを報じた。
また、STARTO ENTERTAINMENTは「本件に関しましては、フジテレビ様にお問合せをお願いいたします」とし、フジテレビは「制作の詳細についてはお答えしておりませんが、今回の『古畑任三郎』に関しては、ご質問のような理由(※高額な映像使用料)ではございません。なお、個別の映像使用料については、お答えする立場にございません」と説明したという。
結局、3社ともにまともに回答していないのはもちろんのこと、自社が保有する知的財産権に関する問い合わせを「タレント関係の質問だ」と論点をすり替え、「あくまでも補償業務を行うだけの会社です」とウソの説明をして真摯な回答を避けたSMILE-UP.の悪質さが際立つ。
SMILE-UP.は、専業と謳っている補償についても、被害者たちやBBC、国連人権理事会から「全く十分ではない」との指摘を受け続けている。
そして、STARTO所属となったいくつものアイドルグループの楽曲・映像・ファンクラブといった大きな収入源となる権利を保有している会社でもある。
「補償の会社なので(ニッコリ)」を都合の良い言い訳に使うのはやめてもらいたい。
(文/福田優太郎)