「叡王戦」五番勝負の第5局が20日18時半頃に終了。藤井聡太八冠が敗れ、「叡王」のタイトルを失い、八冠から陥落した。
中盤以降、藤井八冠がやや優位に進めていたが、挑戦者・伊藤匠七段に的確に指し切られ、先に1分将棋に突入すると、次第に形勢を悪くし伊藤七段の隙のない指し回しに屈した。
伊藤叡王は、これが初のタイトル獲得。
藤井聡太七冠の八冠在位日数は、昨年10月11日に「王座」を奪取してからの253日間。
七冠を維持しながら、再度の八冠獲得に挑戦できるか。番勝負で初の敗北を知った藤井七冠の今後の動向にあらためて注目が集まる。
(文/香田竜馬)