昨年12月11日より全国公開となり、今なお絶賛ロングラン上映中の映画『天外者』（配給：ギグリーボックス）。
昨年7月18日に急逝した三浦春馬さんにとっての最後の主演映画で、『天外者』という言葉は主人公である幕末から明治にかけての偉人・五代友厚を指し示すものだ。
五代の生まれた薩摩の言葉で、“天からの授かりもの”を語源とし“凄まじい才能の持ち主”という意味がある。
次々と起こった異例の動き
そして、この『天外者』という言葉は、同映画で五代を演じた三浦春馬さん、さらには、これまでに映画『天外者』が歩んできた道のり、偉業を考えると、映画そのものに対しても使える言葉だろう。
一時はお蔵入りさえも危ぶまれた同映画は、無事に公開を迎えると、当初は1ヶ月程度で全国上映終了予定だったところを、次々と「上映期間延長」「追加上映」「再上映」「ドライブインシアター上映」といった異例の動きを起こした。
さらに2月に入ると「キネマ旬報ベスト・テン」でダブル受賞、「東京新聞映画賞」も受賞。
今後も何らかのタイトルを獲得する可能性が十分にある中、15日に講談社より全国発売された『天外者』のノベライズ本は、15日のうちに“重版出来（じゅうはんしゅったい）”つまり、増刷となることが早くも決定したのだ。
いやはや、『天外者』恐るべし！！！
（文／西野麻衣）