13日、兵庫県宝塚市にある映画館“宝塚シネ・ピピア”にて、映画『天外者』を撮影した田中光敏監督によるトークショーが行われた。
『天外者』は昨年7月に急逝した三浦春馬さんの最後の主演映画で、三浦翔平さん、西川貴教さん、蓮佛美沙子さん、森川葵さん、森永悠希さんらがキャストとして名を連ねている。
また、2月には「キネマ旬報ベスト・テン」にて“読者選出日本映画第1位”“読者選出日本映画監督賞”をダブル受賞、「東京新聞映画賞」も受賞と数々の栄誉を獲得し、『天外者』は昨年12月11日の封切りながら、今もなおロングラン上映中である。
当初予定していなかった“サイン会”まで
「トークショーの参加権付きチケットはわずか2分で売切になったというプラチナチケット状態で、参加者たちは一様に、田中監督の話を食い入るように聞いていましたね。
田中監督は『撮影スケジュールはかなりタイトだったものの、座長の三浦さんをはじめ出演者の方々の集中力が高く、一発OKのシーンが多かったことで撮影は順調に進んだ』と振り返っていました。
また、トークショー後には、当初予定していなかった“サイン会”まで行い、ファン1人1人の名前を聞いてサインをしていましたよ。
『海外上映も』と期待を口にするファンの言葉には『がんばります』と返していたようで、今後の『天外者』の展開にますます注目が集まりそうですね」(メディア記者)
これぞ『天外者』(薩摩言葉で“天からの授かりもの”を語源とし“凄まじい才能の持ち主”の意)と呼ぶべき、素敵な気持ちと志を持った田中監督が撮影した作品だからこそ、ここまでの奇跡的な歩みが生まれてきたのだろう。
「海外上映」含め、今後の『天外者』の動きから目が離せない。
(文/西野麻衣)