西武ライオンズは26日、同日にベルーナドームで行われたオリックス戦後に、松井稼頭央監督が「休養」をとること、今後は、渡辺久信GMが監督代行を兼務することを発表した。
西武は25・26日はいずれも本拠地で逆転勝利したものの、ここまでのチーム成績は15勝30敗。首位ソフトバンクとは15.5ゲーム差、3位ロッテとも10.5ゲーム差と非常に厳しい戦いとなっていた。
松井監督は、若林楽人、長谷川信哉といった、打率1割台前半に低迷する選手をスターティングメンバーで重用。
一方で、二軍で成績を残していた蛭間拓哉や滝澤夏央をなかなか1軍登録しなかったり、スタメンで結果を残した岸潤一郎や平沼翔太を翌日の試合ではベンチスタートとするなど、不可解な采配が続いていた。
24日からは、すでに休養に入ることが決まっていたからか、これまでは冷遇していた滝澤、岸、平沼を揃ってスタメン起用。オリックスとの3連戦を2勝1敗と勝ち越した。
もっと早い段階で、チームに勢いをもたらす選手を見抜けていれば、シーズン途中での休養劇はなかったかもしれない。
(文/千川ちひろ)