モレイラ騎手、JRAの日本ダービー、安田記念には予定どおり騎乗できる見通し 地元・ブラジルの重賞で「斤量不足」失格も騎乗停止は回避へ | The Audience
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モレイラ騎手、JRAの日本ダービー、安田記念には予定どおり騎乗できる見通し 地元・ブラジルの重賞で「斤量不足」失格も騎乗停止は回避へ

モレイラ騎手、JRAの日本ダービー、安田記念には予定どおり騎乗できる見通し 地元・ブラジルの重賞で「斤量不足」失格も騎乗停止は回避へ
ジョアン・モレイラ

 “マジックマン”の異名をとる、世界的な名手のジョアン・モレイラ騎手。

 4月6日~6月5日の2ヶ月間、中央競馬(JRA)の短期免許を取得しており、すでに4月7日の桜花賞をステレンボッシュで勝利。免許期間中のG1勝利数を1としている。
 
 免許期間中にG1を2勝することができ、制裁点に問題がなければ、来年(2025年)の短期免許獲得につながるため、残り2週の日本ダービー、安田記念でG1勝利を是が非でも加算したいというのがモレイラ騎手の狙いとなる。

 モレイラ騎手は先週(5月18~19日)、地元・ブラジルでサンパウロ大賞(G1)をメインとするサンパウロ・デーに参加するため一時帰国。サンパウロでのG2競走において、レース後に斤量不足が発覚し、当該レースを失格となった。
 
 斤量超過の場合は罰金のみだが、斤量不足は公平な競馬開催の観点から非常に厳しい罰則が設けられており、60日間以上の騎乗停止処分が科せられることもある。
 
 ただ、今回のモレイラ騎手の斤量不足は、その大半がモレイラ騎手自身の責任ではない馬具によるものだったことが分かった。モレイラ騎手は前検量より後検量の方が100グラムほど軽かっただけのようだ。
 
 したがって、まだ具体的な発表はないものの、日本での騎乗に影響が出るような処分をモレイラ騎手が受ける可能性は低いとのこと。
 
 なお、JRAでは負担重量の違反について「降雨などにより衣類に雨を吸い込み重くなってしまったなど、裁決委員がやむを得ないと判断した場合を除き、前検量と後検量の差がマイナス1キロを超えると失格」と定めており、今回のブラジルのケースが日本で起こった場合は、失格の対象にすらならない可能性が高いようだ。
 
(文/豊田武志)