“マジックマン”の異名をとる、世界的な名手のジョアン・モレイラ騎手。
4月6日～6月5日の2ヶ月間、中央競馬（JRA）の短期免許を取得すると、4月7日の桜花賞をステレンボッシュであっさりとG1勝利を達成。
先週（5月18～19日）は、地元・ブラジルでサンパウロ大賞（G1）をメインとするサンパウロ・デーに参加するため一時帰国していたが、今週は日本ダービー、短期免許最終週となる来週は安田記念で有力馬にまたがり、来年の短期免許取得のために、少なくともどちらかは勝利するのではないかとみられていた。
ところが、モレイラ騎手はサンパウロ・デーのG2競走において、レース後に斤量不足が発覚。
斤量超過の場合は罰金のみだが、斤量不足は公平な競馬開催の観点から非常に厳しい罰則が設けられており、当該レースで降着かつ60日間の騎乗停止処分が科せられる可能性が高い。
まだ具体的な発表はないものの、処分内容および対象期間次第では、モレイラ騎手は日本ダービー、安田記念の両G1に騎乗できないことになり、再来日の予定すらもキャンセルとなる可能性も考えられる。
（文／豊田武志）