演劇プロデュースユニット「すゞひ企画」は14日までに、「演劇×体験型ミステリー『密室は致死量の未来を予言する』」の全公演を中止すると公式サイトで発表した。
同作品については、夕木春央さんの「十戒」と知念実希人さんの「硝子の塔の殺人」から、シチュエーション、ストーリー、設定、トリック、大オチなどを「まるパクリしている」「あまりにも悪質な盗作」といった指摘が続々と上がり、7日から東京公演を中止する事態となっていた。
仮に事実だとしてあまりにもお粗末な話であるが、同公演が外部のスキルマーケットサービスを介して、脚本の草案を募集する形式で制作されたことがわかり、その過程で既存作品のアイデアやセリフが組み込まれたと主催者側は説明している。
7日の段階では16日からの大阪公演と23日からの名古屋公演の開催については、「内容を入れ替えて上演を行うか、中止にさせていただくかを関係各所と協議中」としていたが、今回、全公演を中止とすることが発表された。
今後の「すゞひ企画」については、一連の騒動において「現在も関係者及び、お客様に混乱やご迷惑をおかけしていることに強く責任を感じ」活動を当面の間自粛するという。
(文/中野慎二郎)
~ライター略歴~
東京都中野区出身
演劇&音楽を愛しアーティスト活動を20年に渡り行うも鳴かず飛ばず
2017年より自身の経験と人脈ををもとにフリーライターとして活動