16日、プロ野球12球団の出場選手登録・抹消の公示が行われた。
西武は、中継ぎで不振の本田圭佑投手、いずれも昨オフのドラフトで加入したルーキーの糸川亮太投手、村田怜音選手の3人を抹消した。
村田は、深刻な貧打に喘ぐ西武打線にあって、2年目の蛭間拓哉とともに、ここ数試合、希望の光となっていた。
身長196センチ、体重110キロという立派な体格。入寮時に自らバリカンで坊主頭に整えるなど、野球に取り組む姿勢も相まって、西武の“ロマン砲”として期待を集めていた村田は、11日の楽天戦で1軍デビュー。
14日の日本ハム戦ではプロ初のマルチ安打を記録し、さらなる飛躍に期待がかかっていたが、15日の日本ハム戦、7回裏の守備で万波中正のファールフライを追いかけ、斜めに張られたネットに足をすべらせ転倒。顔や左膝をネットに激しくこすってしまい、顔には数か所の擦過傷、ユニフォームの左膝部分が破れ、自力で歩いてはいたものの、左足を引きずりながらベンチに退いていた。
(文/千川ちひろ)