10日、エスコンフィールドHOKKAIDOでの日本ハム戦に臨んだロッテの先発・佐々木朗希。
2回先頭のアリエル・マルティネスにライトスタンドに先制ホームランを許したものの、3回と4回は一死で、5回も二死から、いずれもランナーを三塁に置く苦しい場面を作りながら無失点で切り抜けた。
しかし、6回に二死二三塁から松本剛にライト前にしぶとく落とす同点タイムリーを許すと、続く郡司裕也にもヒットを打たれ、二死一三塁の場面で交代を告げられた。
イニング途中で交代となったのは、これが今シーズン初のこと。
後を継いだ岩下大輝が、佐々木の残したランナーをいずれも生還させたため、佐々木は5回と3分の2で5失点、自責点も5。試合開始前の時点では1.64だった防御率は2.56まで悪化した。
この日は、米メジャーリーグ(MLB)のスカウトが大勢、球場を訪れ、佐々木の投球を見守っていた。
ストレートのMAXが160キロに達することもなく、スライダーやフォークも抜けたような球が多く、スカウトの評価が高まる要素は少なかった。それもあってか、交代を告げられベンチに下がる際、佐々木はベンチにキックを入れる荒れ様だった。
(文/樋口健太郎)