10日、プロ野球12球団の出場選手登録・抹消の公示が行われた。
オリックスは、開幕投手を務め、ここまで防御率1.49と抜群の安定感を発揮しながら、打線の援護に恵まれず1勝4敗と苦しんでいた、宮城大弥投手の登録を抹消した。
宮城投手は、8日の楽天戦で左肩付近の張りを訴え4回86球で降板していたが、その後の検査の結果、左大胸筋の筋損傷と判明。軽度でも復帰までに1ヶ月程度、重度となれば全治3ヶ月以上を要する可能性もある。
最後の登板以外は、1試合平均で7回と3分の2ほど、毎試合100球以上、直近2試合ではいずれも115球以上を投げていたが、いずれの試合も貧打が深刻で、なかなか楽な展開にならなかったことが、交代できない要因となっていたことは明らか。
「打たれてはいけない」「長いイニング、できれば1人で1試合投げ切る」というエースとしての責任感、プレッシャーから、限界を超えて体に負担をかけてしまった部分は間違いなくあるだろう。
エースの離脱により、現状15勝18敗の借金3で4位に喘いでいるチームは、ますます4連覇への道が厳しくなり、早くも黄信号が灯っている状態となった。
(文/牛島光彦)