28日、「FRIDAYデジタル」(講談社)が《何の罪もないキムタクを降ろして…マクドナルドが「Number_i」をCM採用もファン大荒れの訳》のタイトルで記事を掲載した。
記事には、ハンバーガーチェーン最大手「マクドナルド」が、木村拓哉さん、KinKi Kidsなど、旧ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.およびSTARTO ENTERTAINMENT)に所属するタレントのCM起用を打ち切り、赤西仁さん、Number_i(=平野紫耀さん、神宮寺勇太さん、岸優太さん)といった元ジャニーズの面々を起用していることが書かれている。
また、このマクドナルドの姿勢に対し、旧ジャニーズのファンを含むネットユーザーが目くじらを立て、「何の罪もないキムタクを降ろして、Number_iを起用するのか。よくこんな当てつけみたいなことできるね」と噛みつくなど、強い嫌悪感を示していることも記されている。
そして、「話題性だけで考えれば、マクドナルドにとってこの舵切りは“成功”と言えるのかもしれない」と上から目線で締め括っている。
まず、企業がCMを打つうえで、好感度などのイメージは極めて重要な部分である。
タレントが持つイメージの中には、所属事務所由来のものも当然含まれ、「人類史上最悪の性加害を組織的に幇助し隠蔽してきた事務所。その事務所から独立したり移籍したりという決断ができない」というイメージは、契約を打ち切られる十分すぎる要素と言える。
次に、FRIDAYがつけたタイトルの《「Number_i」をCM採用もファン大荒れ》という表現。
これでは、Number_iのファンが大荒れしているように見えてしまうが、実際に理不尽に大荒れしているのは、旧ジャニーズをカルト的に支持し、Number_iなど元ジャニーズを不当に蔑む、声ばかり大きい一部の“アンチ”だ。
最後に、「話題性だけで考えれば~」という締めの一文。
これも全く事実に則しておらず、「話題性を含め総合的に、マクドナルドにとってこの舵切りは“大成功”と言える」とするのが適当だろう。
どこの誰に忖度しているのか知らないが、大手メディアとして知られる存在が、こうも不適切な表現を連発するのはいかがなものだろうか。
(文/福田優太郎)