7日、広島県呉市にある呉ポポロシアターでは、昨年急逝した三浦春馬さんにとって最後の主演映画である『天外者』の田中光敏監督によるリモート舞台挨拶が行われた。
田中監督は撮影期間中、出演者同士でご飯を食べに行く際などに、三浦さんがよく自分のことも誘ってくれたがなかなか作業が追い付かず行けなかった。ようやく最終盤になって、一緒に焼肉に行くことができたとのこと。
いつものクシャっとした笑顔
「自分が食べる分の肉をせっせと春馬くんが焼いてくれた」「日頃の感謝の思いから、なんでそんなにまっすぐに成長できたのか尋ねると、『そんなことないですよ』といつものクシャっとした笑顔で答えてくれた」など、三浦さんとの思い出を振り返っていた。
また、12日から全国公開となる新田真剣佑さん主演で、三浦春馬さんも松平元康（後の徳川家康）役で出演している『ブレイブ -群青戦記-』の本広克行監督は、映画メディア「映画board」のインタビューで三浦さんの撮影時の様子を語っている。
あるシーンの撮影で「いやぁ、今回はマッケンに負けました。いいシーンでしたよね」と三浦さんが嬉しそうに笑っていたことを引き合いに出し「春馬くんって余裕があるんですよ」とし、「マッケンは春馬くんのことをお兄ちゃんみたいな存在のように慕っていました」と新田さんと三浦さんの仲睦まじい様子も振り返っていたのだが……。
「このところ、田中監督や本広監督が三浦さんの生前の様子について色々と語ってくれていますね。
また、三浦さんを役者を本格的に志すきっかけをくれた憧れの人だと公言している新田さんや、同じく『ブレイブ』で共演している劇団EXILEの鈴木伸之さんは様々なメディアで、三浦さんとの共演を振り返っての感想などを口にしています。
あくまで私見ではありますが、その分、全くと言っていいほどに三浦さんについてコメントしないアミューズ自体や、アミューズ所属俳優たちの現状が、すごく際立っているように感じてしまいますよ」（メディア記者）
三浦さんが亡くなった直後から常に回答を求める声が多く聞かれる、死亡当日の時系列に関する疑問などもそうだが、アミューズは所属事務所として、もっと三浦さん出演作品の盛況ぶりなどに対してもコメントやお礼挨拶などを出してもいいのではないだろうか。
そして、いよいよ一周忌まで4ヶ月あまりと日にちが迫ってきているが、予定している“お別れの会”がどのようなものになるのか、そもそも現状では予定どおりに開催できる方向で進んでいるのかについても目立った情報は聞こえて来ていない。
果たして、どうなるのだろうか……。
（文／窪田翔吾）