SMILE-UP.（旧ジャニーズ事務所）が25日、3月30日に「Amazon Prime Video」などで放送されたBBCの同社に関連するドキュメンタリーについて、声明を発表。
「東山紀之の取材映像部分における被害者に対する誹謗中傷に関する発言部分は、実際の東山の発言の趣旨とは異なって放送されており、本番組の放送後、東山に対して『誹謗中傷を助長している』などといった誤った批判が数多くなされている」という趣旨の抗議文が同社公式サイトに掲載された。
だが、実際に放送されたBBCの映像は、30分以上に及ぶ東山さんに対するインタビューの要点を、的確に捉えたものであり、BBCがYouTubeにアップしているフルバージョンからも、特に東山さんの主張内容が歪められたとは言い難い。
むしろ、極めて無理筋な言い訳をだらだらと書き連ね、同社に迎合するメディアに「抗議している」という部分だけを強調して報じさせることで、「SMILE-UP.は卑劣なBBCからの攻撃に遭った」というメッセージを、ジャニーズ信徒たちに発信することが目的のように感じられる。
この卑怯な方策に、忖度まる出しで乗っかっているのが、共同通信やオリコンといった大手メディアの記事。そして、今後も同社とズブズブの関係を継続し、性加害をはじめとする諸問題を実のところ「大したことではない」と考えていることが明け透けな、テレビ朝日、日本テレビ、TBS、フジテレビの民放4社である。
SMILE-UP.の「本当のことを報じられ耳が痛いので抗議します、ぴえん」作戦に、「バ●の一つ覚え」丸乗りした、独自視点を持つことができないメディア各社は、“報道”というジャンルから即刻引退していただきたい。
（文／大野ルナ）