SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)が25日、3月末に放送されたBBCの同社に関連するドキュメンタリーについて声明を発表した。
「東山紀之の取材映像部分における被害者に対する誹謗中傷に関する発言部分は、実際の東山の発言の趣旨とは異なって放送されており、本番組の放送後、東山に対して『誹謗中傷を助長している』などといった誤った批判が数多くなされている」という趣旨の話を、非常に冗長な文章でくどくどと主張している。
また、これを受け、鬼の首を取ったように、共同通信やオリコンを筆頭とした大手メディアが「SMILE-UP.がBBCに抗議」という向きのタイトルで、「東山紀之の発言がゆがめられて報じられた」という、SMILE-UP.の声明・主張をそのままに報じている。
だが、実際に放送されたBBCの映像は、30分以上に及ぶ東山さんに対するインタビューの要点を、実に的確に捉えたものだった。
ノーカットバージョンは、BBCがYouTubeにアップしており、これと見比べていただければよく分かる。
それにもかかわらず、自社の視点は交えずに、SMILE-UP.が出した声明だけを報じるのであれば、もはやそれは報道ではあるまい。単なる拡声器としての役割しか果たしていないも同然である。
脳死し、拡声器に成り下がった大手メディアになど、何の存在意義があると言うのだろうか。
SMILE-UP.にいちゃもんをつけられた形のBBCは、きっと黙っていないだろう。かなり早い段階で、ノーカットバージョンを配信ベースではなく、テレビ放送などより多くの方々の目に留まる形で発信するに違いない。
ノーカットバージョンを、より多くの方々が目にすることになれば、ますます、SMILE-UP.が今回抗議していることの論理破綻や、SMILE-UP.をはじめとする旧ジャニーズや新ジャニーズ=STARTO ENTERTAINMENTが、まともに話の通じない組織・団体であることが完全にバレてしまい、結果としてグループ会社を含め、一社残らず解体されることに直結するのではないかとすら心配するレベルである。
自らの推しである所属タレントかわいさに、盲目的にSMILE-UP.の発する言葉を崇め奉っている方々も、いかに軽率で危険な行為に身を投じているかを、この機会に熟考してもらいたいものである。
(文/福田優太郎)