米司法省が12日(現地時間11日)、メジャーリーグ・ロサンゼルスドジャースの大谷翔平投手の通訳を務めた水原一平を銀行詐欺容疑で訴追したと発表した。
訴状によると、水原容疑者は2021年9月にギャンブルの胴元と賭博を始め、2年余りの間に総額4067万8436ドル(約62億3320万円)の損失を出したという。
水原容疑者は、何度も自ら賭博限度枠の拡大を違法業者サイドへ要求。これまで約7億円と言われていた大谷選手の口座からの窃盗額が、実際には約25億円以上に上ることも判明。
大谷選手名義で作った口座の連絡先を、賭博を始める頃に、水原容疑者自身の電話番号や管理するメールアドレスに変更していたという。
また、1万9000回にも及ぶ賭博で、負けた金額は約280億円、勝った金額は約220億円。勝った金額の振込先は、大谷選手名義の口座ではなく、水原容疑者自身の口座に設定していたという。
つまり、客観的に見れば、水原容疑者は大谷選手の金を、違法賭博業者を経由することで自らの口座にロンダリングしていたとも言える状況。
今回、明らかとなった違法賭博業者と水原容疑者のやり取りからは、当初、違法賭博業者すらも「送金に大谷選手が1ミリも関与も承認もしていない」とは思っておらず、今年3月の問題発覚直前に、ようやく実態を知ったことがうかがえる。
これには、「水原容疑者が違法賭博業者にハメられたと言うより、水原容疑者が違法賭博業者をハメていたってことじゃん。怖すぎるやろ一平」との声が上がっている。
(文/中牟田晃)