31日、ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ対日本ハムの一戦は、3-2で日本ハムが逆転勝利した。
日本ハムの新庄剛志監督は、29日の開幕戦で、3年目にして監督就任以来初となる貯金(=勝ち越し)1を達成。昨日の試合に敗れ、いったん貯金ナシに戻っていたが、中1日で監督就任以来2度目の貯金生活に入ることになった。
この日のロッテの先発は、あの佐々木朗希投手。多くの両軍のファンが「今日はロッテの勝利濃厚」と見ていたことだろう。
しかし、日本ハムは8番・水野達稀、9番・細川凌平のところでチャンスを作ったり、簡単にはアウトとならずにファールで粘ったり、佐々木に球数を投げさせるとともにプレッシャーをかけ続ける。
守備でも再三の好守でロッテの攻撃を最小限に抑え、5回表には佐々木から1点を奪取。球数が100球に迫っていたこともあり、佐々木は5回を投げ終えて降板した。
1-2で迎えた9回表、日本ハムはロッテの守護神・益田直也を相手に、一死無走者から6番・レイエスが四球で出塁すると、7番・田宮裕涼がロッテの守備の混乱に助けられるラッキーな三塁打を放ち同点。
続く水野が、ライト前に適時打を放ち、ついに勝ち越しに成功。戦前の評価を跳ね返し、見事に日本ハムがカード勝ち越しを決めた。
なお、この日、決勝打を含む3安打猛打賞の大活躍だった水野は、プロ入り3年目。新庄監督とともに歩む若武者が、日本ハムのスタートダッシュの立役者となれるか、今後の活躍にも期待したい。
(文/有村和巳)
~ライター略歴~
静岡県出身
大学までは野球部で白球を追いかけていた
今は野球を中心にスポーツ全般の記事を執筆している