昨年12月11日から公開されている映画『天外者』(配給:ギグリーボックス)。
昨年7月18日に突然の最期を迎えた三浦春馬さんにとって、これが最後の主演映画となった。
当初、三浦さんの最後の主演姿を収めた映画としては、驚くほどにプロモーションは控えめで、上映期間も1ヶ月と経たずに終了する予定となっていた。
ところが、三浦さんが『天外者』に注いだ情熱はすさまじく、多くのリピーターを生み出し、評判が評判を呼んで鑑賞者は増え続け、追加上映、上映期間延長、再上映、ドライブインシアター上映と異例の動きがどんどん発生。
2月に、一般のファンが投票できる仕様の映画賞を正味3つ受賞したことで、さらにその勢いは加速している状況にある。
封切からまる2ヶ月以上が経過した3月も、全国6つの劇場で『天外者』の追加上映が決定しているのだ。
上映開始の早いものから順に「3/5(金)~ 青森松竹アムゼ(青森県)」「3/6(土)~ 土浦セントラルシネマズ(茨城県)」「3/12(金)~ 宝塚シネ・ピピア(兵庫県)」「3/14(日)~ 大黒座(北海道)」「3/20(土)~ あつぎのえいがかんkiki」「3/28(日)~ 深谷シネマ(埼玉県)」というスケジュールとなっている。
封切から今日までの3ヶ月近くの間に、驚異的なエピソードを数々生み出してきた『天外者』。
『天外者』は“てんがらもん”と読み、語源は“天からの授かりもの”で、“凄まじい才能の持ち主”という意味を持つ。
だが、いつまでもどこまでも、『天外者』の進む道は続いているような気がしてならない。
次に『天外者』がどんな報せを届けてくれるのか、楽しみに待ちたいと思う。
(文/西野麻衣)