フットウェア大手、スポーツブランド「Reebok Japan」の社長・田中裕輔さんが7日、自身のX(旧Twitter)で、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)のアイドルグループ「SixTONES」とのアンバサダー契約をめぐり、熱い信念を語った。
SixTONESは、松村北斗さん、京本大我さん、田中樹さん、ジェシーさん、森本慎太郎さん、高地優吾(高は正しくは“はしごだか”)さんの6人で構成される人気グループ。
Reebokは昨年、SixTONESとアンバサダー契約を結び、今年3月5日で契約期間満了となっていた。
以下は、田中さんがこの日、Xに投稿した全文である。
「昨年の旧ジャニーズの騒動において、我々は、経産省のガイドラインに基づき、安易な取引停止ではなく取引継続と対話という選択を採りました。
また騒動時は様々なメディアがそこで働くタレントを守るのではなく、沈黙してしまった事に関して反省する発言をなさっていました。
今回、被害者への救済や損害賠償はスマイルアップ社、事務所運営はスタート社に会社分割されましたが、スタート社も引き続き
⚫︎ メディアや企業を沈黙させない責任
⚫︎ 公正で透明な企業活動をする責任
⚫︎ 従業員(タレント)や顧客(ファン)に対して真摯な対応をする責任
は当然ながら負っています。
そしてそれに反する可能性がある行為が認められた場合、企業としてもそこに働きかけて行く、話すら聞いてもらえない場合はSNSなどオープンな場で公開して行く。
これもガイドラインに沿った責任ある広告主のあるべき行動であると考えています。
人権侵害は会社分割したから、で解決する程、簡単なものではありませんし、そのためにも我々は2度と沈黙してはならない、そう考えています。
我々は右にならえの安易な取引停止もしませんし、ただ利益が得られるからという安易な新契約締結もしません。
企業、タレント、顧客という、ステイクホルダー全員が幸せになる契約締結に向けて、引き続き、対話を続けて参ります」
田中さんは、昨年12月の時点で「次の契約更新タイミングでは日本史上初の複数年ブランドアンバサダー契約を結ばせて頂きたい気持ちで一杯です」と明かしていた。
つまり、3ヶ月前から新契約締結へ向けて、今回明かしたような信念をもとに、SMILE-UP.およびSTARTO ENTERTAINMENTと話し合いをしてきたのだろう。
そして、これまでにSMILE-UP.およびSTARTOから、納得のいく回答が得られていないということになる。
(文/福田優太郎)