世界的な高級ブランド「FENDI」のジャパンブランドアンバサダーに、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の人気アイドルグループ「Snow Man」の目黒蓮さんが就任。
都内で1日、目黒さんの就任記者会見が行われ、これを多くのメディアが一斉に報道した。
日本人男性初の同ブランドアンバサダーということで、大手メディアがこぞって報じるのも当然のことだろう。
一方で、昨年5月までは同事務所の「キンプリ」こと「King&Prince」のメンバーとして活動し、現在はキンプリ時代からの仲間である神宮寺勇太さん、岸優太さんとともに、滝沢秀明さん率いるTOBEで「Number_i」を結成した平野紫耀さんの快挙はどうだっただろうか。
平野さんは、1月10日に世界的な高級ブランド「イヴ・サンローラン・ボーテ(以下 YSL)」のアジアアンバサダーに就任。
YSLでは、2020年にタレントのローラさん、2022年に11人組のボーイズグループ「JO1」、2023年に9人組ガールズグループ「TWICE」のサナさんをアンバサダーに起用。
ただし、過去の3組はいずれもジャパンアンバサダーだったのに対し、平野さんはYSL初のアジアアンバサダーに選ばれた。
日本のみならず、アジア全体のアンバサダーということで、目黒さんと同等かそれ以上のメディア報道があっておかしくないところ。
ところが、目黒さんのFENDIジャパンアンバサダー就任を報じたメディアは2日までに25社に上っているのに対し、平野さんのYSLアジアアンバサダー就任を報じたメディアは、就任から3週間以上が経過している中で16社にとどまる。
特に、スポニチアネックス、サンケイスポーツ、デイリースポーツ、中日スポーツ、日刊スポーツといったスポーツ各紙が、目黒さんを報じたのに対し、平野さんについては報じていなかったところが特徴的。
スポーツ紙で平野さんのYSLアジアアンバサダー就任を報じたのは、スポーツ報知のみだった。
ジャニーズ事務所の時代からSMILE-UP.に飼い慣らされていたことが知られているスポーツ各紙は、今もなお、根強い忖度にがんじがらめになっていると見て良いのではないだろうか。
(文/福田優太郎)