吉本興業に所属のお笑いコンビ・プラスマイナスの岩橋良昌さんが28日、自身のX（旧Twitter）を更新。
前夜にXで告発した、パワハラとデキレースの告発投稿を削除した経緯を明かした。
岩橋さんが27日に告発したのは、お笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功さんがピンで出演するバラエティー番組を多数手がける制作会社・ビーダッシュの林敏博社長による、カメラが回っていないところでの「芸人の料理をドックフードと入れ替える」「ハバネロより辛い粉を芸人に飲ませる」「殴る」といったパワハラ。なお、浜田さんは、林さんによるパワハラを笑いながら見ていたという。
そして、岩橋さんが審査員を務める「北河内お笑いコンクール」において、主催の吉本所属の放送作家から「この大会はよしもとが主催してるからよしもと以外の芸人は優勝させんといてな」と指示されたというデキレース。
岩橋さんはこのパワハラおよびデキレースの告発に関連する投稿を、28日午前中のうちに全て削除していた。
28日夕方になって岩橋さんは、Xに「グループ長とチーフマネージャー同席の元、副社長とお話しさせてもらい説得され、抗いましたが最終的には自分が納得し、ツイートを削除しました」と、ツイ消しに至った経緯を報告した。
吉本興業の副社長と言えば、『ガキ使』の「笑ってはいけない」シリーズでもおなじみ、かつてダウンタウンのマネージャーを務めていた藤原寛さんである。
藤原さんとダウンタウンの関係性を考えれば、藤原さんが浜田さんのパワハラ関与が疑われる投稿を削除するよう説得にあたるというのは、ガバナンス上の問題があると言わざるを得ず、「もみ消し」との誹りを免れられないだろう。
あるいは、今回の岩橋さんの投稿は、吉本興業のガバナンス面の問題を告発する意図があったのかもしれない。
（文／吉良栄蔵）