昨年7月に急逝し、以来220日以上が経過した俳優・三浦春馬さん。
三浦さんにとって生涯最後の主演映画となった『天外者』(配給:ギグリーボックス)は、2月に入り「キネマ旬報ベスト・テン」「東京新聞映画賞」と立て続けに受賞をしたことも追い風となり、全国の劇場で今もなお絶賛ロングラン上映中だ。
このロングランに大きく寄与したとも言える、他の作品ではほぼ聞いたことがない「再上映」の動き。
「追加上映」や「上映期間延長」についてはときどき耳にするが、1度上映を終えた劇場で数週間後に「再上映」を行うという話は、正直『天外者』で初めて経験したことだ。
まさかの「再々上映」が実現
そんな「再上映」が実現してきたのは、これまでに“渋谷HUMAXシネマ”“八丁座”の2劇場。さらに、3月5日から“呉ポポロシアター”、3月19日から“吉祥寺プラザ”でも「再上映」が予定されている。
なお、“渋谷HUMAXシネマ”では、すでに「再上映」も期間が終了していたのだが、22日に公式ツイッターを更新。
「二度あることは三度あります☆『天外者』の再々上映が決定いたしました☆春の季節に上映することが出来ます」「4/2(金)~4/8(木) スタンディ含む劇場装飾やさつまラテの再販など、その他色々な企画を考えております。4月までもう少々お待ちください☆☆」と、まさかの「再々上映」が実現することを報告した。
そして、「再々上映」に向けて劇場としての気持ちや考えについても「三浦春馬さんのお誕生日に『天外者』を上映して欲しいというお声をたくさんいただきました。お手紙もいただきました。その想いを実現することが出来ました。小さな映画館ですが、だからこそお客様に寄り添える映画館でありたいと常々想っております。たくさんのお言葉、本当にありがとうございます」と表明している。
これにより、あらためて全国で『天外者』の「追加上映」「上映期間延長」「再上映」が増えていくのではないだろうか。
(文/西野麻衣)