24日、中山競馬場で行われた、JRA・暮れのグランプリ「第68回 有馬記念(G1・2500メートル)」。
2番人気に推されたドウデュースは道中を後方で進むと、三角から次第に上がっていき、四画までに馬なりで先団に取りつく捲りを打つと、最後の直線ではスターズオンアースとの叩き合いを半馬身制して栄光のゴールへと1着で飛び込んだ。
ケガから戻ってきた武豊騎手との3戦ぶりのコンビで、見事に人馬ともに復活Vを成し遂げた。
2着はルメール騎手に導かれたスターズオンアース。枠順抽選では16番を引いてしまい、1番人気予想から一転して単勝7番人気に。
それでも、好スタートを切って2番手でレースを進め、最後の最後までドウデュースと勝ち負けを演じた底力は見事なものだった。過去67回の有馬記念では、16番が馬券に絡んだことは1度もなく、スターズオンアースが史上初の快挙を達成したことになる。
3着は、これが引退レースとなることを発表していたタイトルホルダー。スタートからハナを切ると、後続を突き放す大逃げという「らしさ全開」の走りを披露。
最後は、ドウデュースとスターズオンアースにこそ屈したものの、ジャスティンパレス、シャフリヤールら末脚自慢のG1馬の強襲を凌ぎ切った。
1~3着までが、まさしく「HERO IS COMING」。年末の大一番に相応しい決着だったと言えるだろう。
(文/豊田武志)