昨年7月に亡くなり、間もなく、まる7ヶ月経過となる俳優の三浦春馬さん。
三浦さんにとって最後の主演映画となった『天外者』(配給:ギグリーボックス)は、当初のミニシアターや小規模スクリーンでの上映が中心という、言わば“冷遇”“不遇”を跳ね返し、今やロングラン上映の真っ只中。
これから新たに上映予定の劇場も多数あるなど、勢いは加速こそすれ、衰える様子は微塵も感じられない。
その加速力の一端を担っていると言ってもいいのが、各映画賞の受賞だろう。
緘口令が敷かれているのでは
4日には100年以上の歴史を持つ映画雑誌「キネマ旬報」による『キネマ旬報ベスト・テン』において、“読者選出日本映画監督賞”と“読者選出日本映画1位”のW受賞を果たした。
そして11日には東京新聞による『東京新聞映画賞』を受賞した。
だが、この2つの映画賞の間で不思議な違いが生まれているのだ……。
「『天外者』のメインキャストの反応の違いですね。
『キネマ旬報ベスト・テン』の際は、西川貴教さん、三浦翔平さん、森永悠希さん、蓮佛美沙子さん、森川葵さんがいずれも受賞の報せから一両日中に祝意を示すコメントや投稿をSNSで行っていました。
一方、『東京新聞映画賞』については、受賞の報せがあった直後に西川さんがツイッターで喜びのコメントを寄せていましたが、他の4人は15日現在でも全く反応をしていませんよ」(メディア記者)
まさかそんなことはないと思うが、緘口令が敷かれているのではないかとすら感じられるほどの無反応ぶりと言えるのではないだろうか……。
(文/中野慎二郎)